狆(チン)
狆(チン)の歴史
日本でははじめての改良犬種として、世界の公認犬種となった狆は、奈良時代の730年、当時の新羅から聖武天皇に献上されました。さらにこの時代、遣唐使も中国から持ち帰り、日本で改良がはじまりました。1868年以降、我が国の上流社会の婦人層で抱き犬として愛玩され、今日では家庭愛玩犬として広く飼育されています。
基本情報
体重 | 4~5kg |
体型(大きさ) | 小型犬 |
体高 | 25cm |
被毛 | 絹糸状の長い毛で、耳、太もも、尾に飾り毛がある |
カラー | 白地に黒の斑、白地に赤の斑 |
耳の形 | 三角垂れ耳 |
尾の形状 | 巻尾 |
飼育目的 | 家庭犬、愛玩犬 |
寿命 | 12~14歳 |
性格
繊細な面も持ち合わせていて、飼い主を喜ばそうと一生懸命努力したり、飼い主のあとをついて歩いたりすることもあります。他の犬やペット、見知らぬ人に対しても友好的で優しく、遊び好きなので、子供のよい遊び相手となるでしょう。また、この犬種は猫のようだともいわれ、実際に猫のように木に登る狆もいるようです。
日常の飼育ポイント
狆は活発ですが体自体が小さいので、運動としては短めの散歩や跳ね回れるようなゲームを取り入れるだけで十分です。なかには息をする時にゼーゼーと音を鳴らす犬もいます。 高温多湿の環境に特に弱いので、屋外では飼わない方がよいでしょう。 被毛の手入れとしては、週2回ほどコーミングをしてあげれば十分です。
気をつけたい病気
環軸亜脱臼、角膜炎、白内障、進行性網膜萎縮症、膝関節形成不全、皮膚疾患
注意点
畳の室内でも飼育できるほど、体臭や抜け毛もなく、無駄吠えもしない手のかからない室内犬です。