サモエド
サモエドの歴史
中央シベリアで狩猟と漁業で暮らしていたサモエド族がソリ犬、番犬、猟犬として数世紀に渡り生活を共にしてきた地犬で、典型的なスピッツ族の体形をしています。民族の名がそのまま犬種名となり、シベリアン・スピッツとも呼ばれています。イギリスに持ち込まれたサモエドのなかの1頭がアレキサンドリア女王に贈られたことをきっかけに、女王はこの犬種の繁殖に力を入れることになります。サモエド族はひとつの土地に定住することで落ち着くことになりますが、一方、彼らが作りあげたサモエドは、彼らの手を離れて世界中を回ることになりました。
基本情報
体重 | 16~30kg |
体型(大きさ) | 中型犬 |
体高 | 54~60cm |
被毛 | まっすぐな硬い長い毛 |
カラー | ホワイト、クリーム、ホワイトにビスケット色が入る |
耳の形 | 三角立ち耳 |
尾の形状 | 裏返し尾 |
飼育目的 | 原始犬 |
寿命 | 10~12歳 |
性格
サモエドは適度な警戒心は持つものの、本来攻撃的ではなく、知的で穏やかな性格の犬種です。なにもさせないでおくと、地面を掘ったりむだ吠えをしたりする傾向があります。 独立心が旺盛な犬種ですが、家族を喜ばせることが大好きで、飼い主の指示に従順に従います。なかには家畜の群れをコントロールするように、複数の子供たちを管理したり集めたりしたがる犬もいます。
日常の飼育ポイント
サモエドは体格のわりに食事量が少なく、その上忍耐強い特性から極地探検にしばしば起用されました。あの、スコットやアムンゼンの極地踏破時にも活躍しました。活発なサモエドには、長めの散歩かジョギング、または十分な時間をとって遊ばせるなど、毎日かなりの運動量が必要です。また、荷物を引いたり、家畜の世話をしたりすることを好み、寒い気候に適応した犬種です。寒い気候の地域でも十分屋外で過ごさせることができますが、家族と一緒に室内で過ごさせる方がよいでしょう。
気をつけたい病気
心臓疾患、糖尿病、肛門周囲腺腫、難聴、小脳変性、角膜潰瘍、白内障、汎進行性網膜萎縮、視神経欠損症、腎機能疾患
注意点
ダブルコートの被毛は、かなりの寒さに耐えられますが、夏の暑さには非常に苦手です。