グレート・ピレニーズ
グレート・ピレニーズの歴史
羊などの家畜の群れを守る番犬として使われていたようです。ニューファンドランドという犬種の発達に大きな役割を果たしたものの、グレート・ピレニーズとしての血統を発達させることはありませんでした。20世紀初頭に絶滅の危機がありましたが、今では欧米諸国を中心に定着しています。 その後、改良が進められ、利口で、飼い主に忠実な親しみやすい犬になりました。しかし今なお勇敢で、警戒を怠ることはありません。この巨漢の自信家が、むやみにその闘志を燃やさないよう、早期から忍耐強い訓練を重ねる必要があります。体質的には、寒さにめっぽう強く、暑さに弱い犬です。
基本情報
体重 | 50~60kg |
体型(大きさ) | 大型犬 |
体高 | 65~81cm |
被毛 | しなやかな長毛 |
カラー | ホワイト、淡いイエロー、グレーなど |
耳の形 | 垂れ耳 |
尾の形状 | 車輪尾 |
飼育目的 | 家庭犬 |
寿命 | 10歳 |
性格
どんな状態になっても常に平常心で沈着冷静な態度を崩さず、とても忍耐強く適確な状況判断のできる犬です。更に穏やかで優しい性格の持ち主です。しかし、いざとなると勇猛果敢に俊敏に動き回る圧倒的な行動力も兼ね備えています。
日常の飼育ポイント
ダブルコートなので、ブラッシングやコーミングは毎日念入りに行うことが大切です。とくに春から夏にかけての換毛期は、しっかりとコートの管理をしなければなりません。また、運動場や犬舎はある程度の広いスペースの確保が必要です。ゆったりとした速さの散歩で、ハイキングのように坂を上り下りする散歩が有効です。特に寒い日や雪の日に歩き回ることを好み、暑い気候は比較的苦手です。よだれをたらしたり、水を飲むときに周りを汚したりすることもあります。
気をつけたい病気
股関節形成不全、膝蓋骨脱臼、心臓疾患、難聴、眼瞼内反、外反症
注意点
広いスペースをかって気ままに歩き回ることで、ストレスを発散するタイプなので、狭い住環境での飼育はあきらめた方がいいでしょう。