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高齢者とペットの受け皿「老犬ホーム」 川崎の獣医師「全国のモデルに」!

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高齢化社会の進展に伴って高齢の飼い主がペットを手放さざるを得なくなり、老いた犬や猫が行き場を失うといったケースが目立つなか、川崎市の獣医師らが諸問題の解決を念頭に、千葉県内に老犬ホームを設立した。全国でも珍しい獣医師常駐型で、「ペットの幸せな老後と獣医師の受け皿確保のモデルケースとして、こうした施設が全国に広がってほしい」(関係者)との思いが込められているという。

施設の名称は「フォレスト・ドッグケアセンター」。今年4月に千葉県袖ケ浦市で開業し、川崎市獣医師会の会長を務める「わたりだ動物病院」(同市)の田村通夫院長らが運営している。

■手厚い医療を実現

施設では、飼養が困難になった老犬などを有償で預かる。診療の一線を退いた獣医師が住み込み、日中はスタッフ4、5人が散歩やエサやり、介護を行う。終末期には、みとりのために飼い主が宿泊できる部屋も用意している。

利用料は終身預かりが1カ月当たり20万円(小型犬の場合)。1~15日の短期預かりは1日当たり5000円から。入所頭数の上限は28頭で、開業から約半年で10頭以上が短期入所、現在は1頭が長期入所している。

田村院長は「獣医師常駐型は全国的にも珍しい。老犬に手厚い医療を施すことができるほか、獣医師にとっても業務の新たなスタイルとなるだろう」と抱負を述べている。

高齢者とペットをめぐるさまざまな問題が現在、顕在化しつつある。動物病院や保健所関係者からは「飼えなくなったペットの収容が増えている」「老いたペットの介護に疲れ、飼養継続が困難なケースが増えている」などの声が聞かれている。川崎市動物愛護センターの須崎聡所長は「全国的な傾向。高齢者とペットの共生は今後、対策にさらに力を入れなければならない問題だろう」と話している。

■“老・老犬介護”も

同センターの平成30年度の引き取り件数は、犬12頭、猫70頭。そのうち飼い主が高齢者(65歳以上)だったと考えられる数は犬7頭、猫45頭と大半を占めるという。

須崎所長は「相談はさらに多く、おそらく7割程度が高齢者」とみている。同センターでは、時間に余裕がある場合は飼い主自身に新たな飼い主を探すよう依頼しているが、「結局、見つからずに切羽詰まって相談してくるケースが多い」(同)という。

高齢者からの引き取り相談の理由は、飼い主の、死亡や病気▽施設入所や入院▽低家賃住宅への転居▽収入不足による飼養困難-など。息子や娘、孫など親族が新たな飼い主になれない理由としては、家族にアレルギー体質の人がいる▽住居がペット不可▽共働きのため面倒を見られない-などが挙げられるという。

わたりだ動物病院の田村院長は「本来ならば高齢者こそ、ペットと暮らしてほしい」との願いを込め、「高齢になるほど飼いづらくなるといった現状を打破し、ペットとの共生社会を目指したい」と話す。そうした思いをもとに設立した老犬ホームについて、「千葉での取り組みを軌道に乗せることで、手法を獣医師界に示し、施設を全国に広めたい」と意気込んでいる。