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ペット介護つらいけど寿命延び「老老」にサービスは高額!

介護
医療の進歩や餌の品質向上により寿命が延びる中、高齢になったペットをどう介護するか、飼い主が頭を悩ませている。介護サービスは増えているものの費用がネックになるなど、気軽に利用するにはまだまだハードルが高い。飼い主側も高齢の「老老介護」では、状況はさらに厳しくなる。家族の一員であるペットの最期に寄り添うのは、簡単ではないようだ。

【苦しむ姿見ると】

ある女性(57)はフルタイムの仕事をしながら、夫(58)と飼い犬を自宅で介護する。愛犬は13歳。腎臓の病気などで2カ月前、完全に寝たきりになった。

体に針を刺し、点滴を打つ。毎日必要だが、動物病院では1日4千円かかるという。自宅なら500円で済ませることができ、2人で方法を学んだ。

床擦れ防止のため、夜中でも数時間おきに寝返りを打たせる。体重は15キロ。シャワーや通院など、力仕事は多い。日中に世話する人はおらず、床に敷いたシーツに排せつさせている。

自宅で飼えなくなった犬を預かる「老犬ホーム」は、環境の変化でストレスがたまるのが心配で、入れたくないと思う。ただ、夜中に発作で苦しむのを見ると、やりきれない。動物病院に安楽死を頼むことも頭をよぎる。「せめて、安らかに逝かせてあげたい」

【病気や認知症で】

一般社団法人「ペットフード協会」(東京)が昨年、飼い主などに行った調査では、平均寿命が犬は14・29歳、猫は15・32歳でともに人間なら70代半ば。人と同じで病気や認知症、寝たきりが目立つようになった。

調査では、飼い主が年を取った際のニーズとして「飼えなくなったときの受け入れ施設の提供」「老化したペットの世話」が上位に挙がった。これに沿うように、ペット向けの介護サービスは増えている。

環境省によると、全国の老犬ホーム数は2013年の20施設が、昨年4月は138施設に増加。日帰りで預かる「デイケア」、飼い主の自宅を訪れてケアをする「訪問介護」も増えている。困った飼い主と、介護サービス事業所を仲介するインターネットサイトもある。年を取った人がペットと一緒に入居できる高齢者施設も建設されている。

福岡県春日市の「動物医療センター春日」は10年ほど前、自力で動けないペットのためのリハビリセンターを開設した。デイケアのサービスもあり、1年間ほぼ毎日通う犬もいる。佐藤良治院長(69)は「病院の外来と入院も老齢のペットが3分の1に上る」とニーズの高まりを感じている。

【資金面の備えを】

ただ、介護サービスの費用負担は重い。地域や犬のサイズで異なるが、老犬ホームは年間60万~70万円、デイケアは1日3千~5千円ほどとされる。こうしたサービスを利用できない場合、高齢のペットは引き取り手を探すのも難しく、保健所に持ち込まれて殺処分される例が珍しくない。

13年度施行の改正動物愛護管理法は、ペットが亡くなるまで適切に飼うことを飼い主の責務としたが、福岡市東区にある東部動物愛護管理センターの吉柳善弘所長(49)は「夜鳴きの世話や医療費負担が苦になり、疲れ切って持ち込む人は多い」と明かす。

病気や介護、そしてみとり。つらい局面が訪れるのは人だけでなく、ペットも同じだ。福岡県新宮町の「いぬのケアハウス シェリーFukuoka」を訪ねた。年齢を問わず通えるデイケアがあり、高齢犬の入居も受け付けている。夜鳴きがひどくなり、飼い主が眠れず追い込まれて預けた犬がいた。

ここに来る前の床擦れなのか、皮膚がむけてしまった犬もいた。目が見えないのか壁にぶつかり、ふらつきながら歩く犬も…。こうした高齢犬の姿にいたたまれなくなり、つい目を背けてしまった。共に過ごした家族の老後を、飼い主はどう支えればいいのか、考えさせられた。

一般社団法人「老犬ホーム協会」(熊本県菊池市)の緒方心代表理事(42)は、治療や介護に費用がかかることを理解し、資金面などの備えをしておくよう呼び掛ける。「飼い主は動物病院や介護サービス事業所など、相談できる場所を日頃から見つけておいてほしい。飼い主同士が資金を出し合う互助会組織や民間保険など、飼えなくなったときに対応する仕組みも必要だ」と訴える。