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狂犬病以外の犬の混合ワクチンは必要か?

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人類はいろいろな病気を克服してきたが、現在でも治療法がない病気がある。人間を含むすべての哺乳類が感染し一旦発症するとほぼ100%死に至る病、その一つが狂犬病だ。予防にはワクチン接種が必須で、この接種を受けていないと、愛犬が犬向けのサービスを受けられないといった現状もあるようだ。

「教えて!goo」でも、「ペットホテルを利用したいが、狂犬病の他に混合ワクチンの接種していないと利用できないのか?」や「ドッグランを利用には、どの混合ワクチンを犬に接種させればよいか?」と、相談が寄せられている。

また、室内で飼っていれば、ワクチン接種を受けていなくても大丈夫だと思っている人もいるのではないか。そこで今回は犬のワクチンについて、ペット行動コンサルタントSENDAの獣医師の千田純子先生に話を聞いた。

■狂犬病のワクチンは毎年必須、接種しなければ20万円以下の罰金!?

ユーザーの投稿には、ワクチン接種を受けていない様子がうかがえたのだが……。

「狂犬病のワクチン接種は飼い主に義務づけられているものです。法律的には、接種しなかった場合、20万円以下の罰金が科せられます」(千田先生)

外で飼育されている犬は、特に感染の危険がありそうだ。室内犬はどうなのか。

「室内犬であっても狂犬病のワクチンや任意のワクチンを接種しておくべきです。ペットホテルや動物病院、ドッグラン、トリミングショップ、ドッグカフェなどでは、狂犬病のワクチン、混合ワクチン接種の証明書がないと、利用を断られるのが通常です」(千田先生)

死に至る病ということもあり、罰則や社会の目も厳しい。

■任意の混合ワクチンを受けないと、犬自体も周りの人たちも危険

一方で任意の混合ワクチンは、受けなくてもよいものだろうか。

「任意で接種するワクチンは犬が感染症にかからないためのものや、人(飼い主や、家族、犬と接触するトリマーなど)が、犬から人畜共通感染症(編集部注:人間と脊椎動物の両方に感染する感染症のこと)を防ぐためです。ワクチンを接種していないということは、その犬だけではなく、周りの人や動物たちをも危険にさらしているということだと認識してください」(千田先生)

感染は犬だけの問題ではないのだ。

「ペットホテルや、ドッグランを利用する場合は、狂犬病と混合ワクチンの接種証明書を提示することが多いです。そういった提示の規定がない施設は、感染症が蔓延している可能性が高いので注意が必要です」(千田先生)

提示の必要がない施設は、ワクチンを接種していない人が利用しやすい分、感染症をもらう危険も高まるということだ。感染症に関する認識は地域差があるようなので、さらに聞いた。

「感染症の発症頻度によって地域ごとに毎年接種しなくてはならない地域と、数年に一度でよい地域があります。かかりつけの獣医さんに相談してください」(千田先生)

地域によって接種回数が違うので、狂犬病のワクチンのように全国で一律に決められていない。それが任意と呼ばれている理由のようだ。

■犬のタイミングで接種を

ワクチン接種後に副作用が出ることはあるだろうか。

「ワクチンは接種しておくべきですが、体調が悪い時などは体調が回復してから、かかりつけの獣医師さんと相談して接種してください。犬が健康であること、以前に副反応が出たことがないこと、妊娠していないこと、離乳前でないことが条件です。

また、接種して1週間はトリミングやペットホテルの利用、旅行などストレスのかかることは避けてください。すぐにストレスがかかると、ワクチンで接種した病気を発症することがあります」(千田先生)

その病気を発症してしまったのでは接種の意味がなくなってしまう。接種後は静かに様子を見ることが望ましい。

「副反応が心配な場合は、午前中にワクチンを接種し、その日は1日副作用が出ないか安静にして観察してください。午前中に接種していれば多くの場合、その日のうちに反応が現れるので、日をまたがずに治療をすることができます。ワクチン接種後2、3日は激しい運動を避けたほうがよいでしょう」(千田先生)

千田先生によると午前中にワクチンを接種すると抗体価が上がりやすいという報告もあるそうだ。

犬と人が安心して一緒に暮らすための儀式でもあるワクチン接種。摂取前も後も体調をしっかり見届けてあげたい。


●専門家プロフィール:千田純子
千葉県動物愛護推進員。ペットの犬や猫の問題行動の予防や改善のためのコンサルテーションや個人トレーニング、セラピー犬、猫の育成などを行っている。