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ペット 失う行き先 独居高齢者 病気や死亡後!

保護猫
独り暮らしの高齢者の身に何か起きた時、ペットの引受先探しが難航する例が富山県内で相次いでいる。終生飼育はあくまで飼い主の責任だが、行き先を失ったペットがあふれている。(山本真士)

 昨年末、独り暮らしの八十代女性が県内で亡くなった。残されたのは、女性が長年かわいがってきた小型犬。人懐こく、健康だが、葬儀に集まった親戚は全員、引き取りに難色を示した。理由は多忙さや家計の苦しさなどさまざま。話し合いでは、殺処分をいとわず保健所へ連れて行く、という選択肢も挙がった。

 ペットの保護や飼育の啓発に取り組むNPO法人ピース・アニマルズ・ホーム(高岡市能町南)の世話役、宮腰千景さんは「こうした例は数え切れないくらい起きている」と明かす。この犬は、ピースが預かることになった。寄付や支援者の会費を頼りに、犬六十匹、猫百六十匹を保護している。その七~八割は、保護の過程で飼い主の高齢問題が絡んでいるという。

 飼い主の病気や入院で問題が起きる場合もある。県内で二年前、猫と暮らす七十代男性が心臓の病を患った。独居の不安から娘夫婦の家に移ることになったが、猫の受け入れは断られた。孫の猫アレルギーが理由だった。この猫も、ピースの施設で暮らしている。

 宮腰さんは、追い込まれる前に飼育を頼める親戚や知人を探しておく必要性を訴える。「『今飼えるから飼う』のではなく、将来の最悪の状況まで想定してほしい」と呼び掛ける。

高齢者が動物と暮らすことにメリットがあるのは事実だ。富山市婦中町下轡田の獣医師荒井靖子さん(54)は「『この子がいるから頑張ろう』と、生活に張り合いが生まれる飼い主は多い。散歩が必要な犬は、閉じこもり防止にもなる」と指摘する。

一方、高齢者は病気やけがで生活が一変する可能性が高い。ペットフードの普及や医療の進展で、犬や猫の平均寿命は今や十五歳前後。ペットを最期までみとれないリスクは、多くの高齢の飼い主が抱えている。

いざという時、有料のサービスに助けを求めることはできる。ペットホテルは入院時の避難先になる。介護施設に入る場合、ペット可の施設を探す選択肢もある。ただ、いずれも金銭面の負担は小さくない。

自治体の支援は整備途上だ。県動物管理センター(立山町)は、飼い主都合の保護や預かりは全て断っている。できるのは、殺処分を見据えた引き取りのみ。定期的に開く飼い主探しの譲渡会は、捨て猫など飼い主不明の動物が優先だ。

二〇一七年度の引き取りでは、少なくとも犬三匹、猫十二匹に、飼い主の高齢問題が絡んでいた。担当者は「困っている飼い主にペットの行き先を紹介するようなシステムは確立できていない。市町村の意見を聞きながら、仕組みづくりを考えていきたい」と話す。

情報提供元:中日新聞