犬の靴と靴下を扱うブランド「dogdog(ドッグドッグ)」を販売するディライトクリエイション(東京都港区)が飼い犬の肉球の乾燥に関する調査を実施したところ、約3割が乾燥トラブルを抱えていたことがわかった。
特に都市部では、冷たいコンクリートや焼けたアスファルトの上を歩くことでダメージを受けやすく、さらに冬場はエアコンによる室内の乾燥で水分を失いがちになるため、注意が必要という。
調査は全国200人の飼い主を対象に1月23日~2月3日、インターネットを通じて実施した。
愛犬の肉球について67%が「しっとりしていて、つやが感じられる」と回答したが、残りの33%は「弾力性がなく、ざらざらしている」「ひび割れやアカギレのような状態」とした。
肉球のケアについて尋ねると、「散歩の後に足(肉球)を水洗いし、拭き取りをしている」が75%、「シャンプーで足を洗った後、水気が完全にとれたか確認する」は66%となり、飼い主が肉球のケアに気を配っていることがうかがわせた。その一方で、保湿クリームなどの利用について、「していない」との回答が70%にのぼった。
ドッグドッグを監修する獣医師の一人、小林辰也氏によると、理想の肉球は弾力があり、わずかにしっとりとしたつやが感じられるもので、乾燥すると弾力性がなく、ざらざらした感触があるという。さらに肉球にある細かい溝がなくなり、表面が硬く平らな状態になると、周囲からひび割れてきてしまう。
肉球がひび割れてくると、歩行に支障が出て、運動不足になったり、足の関節を痛めたりする。ジャパンケンネルクラブ(JKC)のトリマー教士、渡辺まゆみさんは「足を洗った後は、水分を十分に拭き取ることが大切」と語り、過度に洗うと、水分を保つ役割の脂肪膜が失われると指摘する。こうしたことを防ぐには、散歩の後に蒸しタオルで肉球の汚れをふきとり、クリームやローションをつけてマッサージすることを勧めている。
