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猫の飼育数、激減の犬を逆転間近?

最近、「猫の飼育頭数が犬に肉薄している」という調査結果が発表された。猫派が増えた背景には、犬の飼育の大変さやコスト高があるという意見も見られる。

そこで、データを参考に犬と猫の飼育数の変化を分析し、その背景を探った。

 

●経済効果2兆円の「猫ビジネス」

 

昔から、ペット好きの間では犬派と猫派に分かれる傾向があり、それぞれのかわいさを主張し合っていたが、ここ数年は猫派の勢いがすさまじい。

2010年代に入った頃から空前の猫ブームが到来し、全国各地に“スター猫”が誕生、猫グッズ、猫雑誌、猫カフェ、猫ゲームと、猫ビジネスが花盛りになっている。その経済効果は2兆円以上と推定され、「ネコノミクス」として、経済ニュースに取り上げられることも多くなった。

このブームを受けて、日本のペットの中心的存在である犬の飼育数を猫が上回るのは時間の問題とされているが、いよいよ、その差が縮まってきたようだ。今年1月にペットフード協会が発表した「平成27年 全国犬猫飼育実態調査」によると、飼育数は犬が991万7000頭、猫が987万4000頭で肉薄している。

12万人以上の会員数を誇るペット愛好家のブログコミュニティサイト「アセラブログ」で、犬と猫に関するブログの開設比率を見ると、犬の8万6720(90.6%)に対して猫は9020(9.4%)と、ここでは犬の圧勝である。

しかし、3年前と比べて猫ブログは増えており、ブログの更新頻度やPV(ページビュー)数の割合に限れば、猫ブログのほうが勝る。また、PV数では猫が全体の30%に迫っており、「自分で猫ブログを開設しているわけではないが、閲覧はする」という猫ファンが増えていることになる。

「最近の傾向としては、猫の保護活動や地域猫活動のブログが増加しています。ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどの手軽な情報発信ツールが増える中、写真をたくさん載せながら猫に関する活動をたっぷり報告するには、ブログが適しているのかもしれません」(「アセラブログ」担当者)

 

●犬派減少の裏に高齢化社会と不景気の波

 

猫派が急増する一方、前出の「全国犬猫飼育実態調査」を遡ってみると、実は猫の飼育数が増えているだけでなく、犬の飼育数が激減していることがわかる。犬の飼育数は08年の1319万1000頭をピークに年々減少しており、この7年間で約24%も減っているという。

その理由について、同協会は「1人暮らし世帯の増加や飼い主の高齢化により、散歩などの世話が必要な犬の数が減った」と分析している。本格的な高齢化社会の到来が、飼育に体力が必要な犬の数を減らし、家でゴロゴロしていても飼える猫の飼育比率を高めているというわけだ。

 

また、飼育コストの高さも、犬の飼育減少の理由のひとつとされている。同調査によると、医療費などを含む犬の飼育に関する支出総額は1カ月当たり7841円。猫は5087円なので、年間で3万3048円の差が出る。不景気な世の中では、猫のほうが飼いやすくなっているのだ。

こうしてみると、高齢化や不景気という退行的な社会情勢が、猫人気を高める要因になっていることがわかる。

00年以降、行政による殺処分数は犬より猫のほうが圧倒的に多い。「ネコノミクス」によって猫への関心が高まり、殺処分の現状を知って、保護された猫を飼い始めるケースも増えており、それが猫の飼育数を増やしている一因にもなっている。

高齢化や不景気だけでなく、ペットを取り巻く環境を考える飼い主たちによって、猫の飼育数が犬を追い越すようなことがあれば、犬派と猫派の双方に良い影響を与えるに違いない。

 

情報提供元:Business Journal