■犬の平均寿命は13.7 歳
犬の寿命は、体が大きいほど平均寿命が短く、小型になるほど長くなる傾向があると言われていますが、昨年、我々が東京大学と共同研究で行った調査では、体重5-10Kg の小型群が14.2 歳と最も長い寿命を示し、5Kg 以下の超小型群の13.8 歳を上回ることがわかりました。
また、小型群と超大型群の間には、3歳程度の差があることもわかりました。 (画像1)
■犬種別平均寿命 1位は「イタリアン・グレーハウンド」15.1 歳
そこで、今回犬種別に調査を行ったところ、小型犬の「イタリアン・グレーハウンド」が15.1 歳と最も長い寿命を示しました。2位は、人気犬種でおなじみの「ミニチュア・ダックスフンド」「トイ・プードル」が14.7 歳という結果でした。以下、柴犬(14.5 歳)、パピヨン(14.4 歳)と続いています。 (画像2、3)
■死亡原因は「腫瘍」が13.4%で最多
犬の死亡原因で最も多いのは「腫瘍(13.4%)」で、 「循環器系の疾患(11.1%)」が続く結果となりました。(画像4)
犬種別にみると、「腫瘍」が最も多い死因となる犬種は「ミニチュア・ダックスフンド」「ゴールデン・レトリーバー」 「ウェルシュ・コーギー・ペンブローグ」などであり、「循環器疾患」が最も多い死因となるのは「チワワ」「シー・ズー」「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」など、犬種によって死因も異なることがわかりました。
※今回の調査の内容は、6月5日に行われる日仏獣医学会にて発表予定です。
調査方法 : 2013 年4月1日から2014 年3月31 日の間にアニコム損保に契約した犬435,987 頭を対象に、生命表を作成し、平均寿命を犬種ごとに比較した。また、体重により分類したグループは超小型(5Kg 未満)、小型(5-10Kg)、中型(10-20Kg)、大型(20-40Kg)、超大型(40Kg 以上)の5 つ。同期間に死亡した犬は8,311 頭。
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