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犬の車酔い、訓練で克服!

犬を車に乗せて出かけたら、具合が悪くなってしまった、という経験はないだろうか。動物にも乗り物酔いはある。旅行や帰省のシーズンを前に対策をまとめた。





●小刻みに段階踏む

 

犬のしつけや問題行動に詳しい増田宏司・東京農業大教授(動物行動学)によると、犬の乗り物酔いは人間と同じメカニズムで、耳の中の三半規管が振動で刺激されて起こる。

 

嗅覚が鋭いため、家にないにおいに敏感に反応してしまう。主な症状として、落ち着きがなくなる▽表情がうつろになる▽よだれを垂らす▽ほえる▽震える▽あくびや嘔吐(おうと)--が知られる。

 

動物病院へ連れていくときだけ車に乗せていると、緊張や恐怖といった過去の嫌な記憶を思い出し、車を見ただけで乗り物酔いの症状が出る犬もいる。

 

「車に乗るといいことがある」と思えるよう、日ごろから公園など楽しい場所にも車で行き、一緒に遊ぶとよい。子犬の頃から慣れさせるのが一番だが、成犬を譲り受けた場合でも、訓練で車への抵抗をなくすことは可能。

 

(1)抱っこして車を見せる

(2)抱っこしてドアに触る

(3)一緒に車に乗る

(4)エンジンをかける

(5)家の周囲を1周

(6)近くのコンビニまで

 

といった具合に小刻みにステップをたくさん作り、各ステップを10回程度繰り返しながら徐々に車に慣れさせる。落ち着きがなくなったり呼吸が荒くなったりするようなら、一つ前に戻ってやり直す。また、小型犬なら普段からハウスをクレート(運搬ケース)にしておき、クレートごと車に乗せるようにすると、いつもと同じ環境で落ち着いて過ごせる。「災害時の避難にも有効なので、クレートトレーニングを諦めないでほしい」と増田教授。

 

●乗せない選択肢も

 

車内ではケージやクレートを揺れの少ない場所に固定。犬が興奮したり暴れたりしないようにする。満腹や空腹を避ける。

▽マットやクッションなど普段使っている「におい」を車に持ち込む

▽窓を少し開けて空気の流れを作る▽休憩をこまめに取って外で遊ばせ、疲れたところで車に乗せる

▽安全運転を心がけ、振動や音の少ない車(電気自動車など)に乗せる

▽犬用のアロマオイルを活用するも予防になる。

 

増田教授は「あまり神経質にならず、犬と飼い主の双方に負担にならない方法を試す。『連れていかない』選択肢も含め、お互いが幸せでいられる生活を考えてほしい」と話している。

 

●ハリネズミも苦手

 

ほかの動物に乗り物酔いはあるのか。鳥と小動物を専門に診察する、みわエキゾチック動物病院(東京都豊島区)の三輪恭嗣院長は「移動のストレスはどんな動物にもあり、揺れに強い動物と弱い動物がいる」と説明。揺れに弱い小動物としてハリネズミを挙げ「車で来院するハリネズミのうち5%程度は、途中で吐いている」と経験を語る。

 

数は少ないがフェレットやヒョウモントカゲモドキも、車で具合が悪くなることがあるという。一方で、バランス感覚がある鳥類やリスは揺れに強く、酔うことはほとんどない。ウサギやモルモットも体のつくりが嘔吐できないようになっているので、戻す心配はないそうだ。

 

本来なら連れ歩かないほうが動物のためにはいいが、通院や引っ越しでやむを得ず車に乗せることもある。ハリネズミを移動させるときは、キャリーにフリースやタオルを軽く詰め、揺れで体が不安定になるのを避ける。もぐったり隠れたりする場所があれば落ち着く。

 

前もって分かっていれば、犬と同様、少しずつ車に乗る時間を延ばして慣れさせておく。キャリーは膝に抱き、なるべく振動を抑えるとよい。冬場にカイロで温めるときは高温になりすぎないよう、またカイロが酸素を消費するため酸欠にならないよう気をつける。「車酔いを何度も繰り返している子は、誤嚥(ごえん)を防ぐために乗る直前はえさを与えず、水も控えめに」と三輪院長はアドバイスする。

 

情報提供元:毎日新聞