情操教育といえば、よく話題になるのがペットの飼育です。今回はこの、ペットの飼育が子どもに与える影響について医師に解説していただきました。
子育て中にペットを飼う場合の3つのメリット!
ペットを飼うことでさまざまな気持ちが育つといわれていますが、おもに以下のようなメリットがあります。
1.責任感が生まれる
毎日必ずえさを与え、排泄の世話をすることで得られる継続性や責任感が得られます。
2.情緒が安定する
継続して世話をすることで「なついてくれる」というのもペットの飼育のとても良いところで、言葉を交わすことはできなくてもお互いに愛着をもち、よい関係を築いて維持していくというのは、家庭生活にも通じるものがあります。
3.命の大切さを学べる
他の経験では得難いことの一つが命の大切さがわかるということ。ほとんどのペットは人間より寿命が短く、われわれがペットを看取ることになります。大切に育ててきた友達で家族でもあるペットを失う体験は非常につらくもありますが、同時に今現在ある命の大切さを考える機会にもなると思います。
ペットを飼ううえでのデメリットは?
一旦飼い始めると途中でやめるわけにはいかないペットの飼育、もちろん心配な点も考えておかなくてはなりません。
・飼育に休みがない
手間がかかり、ある意味では子育てと一緒で休息がありません。例えば、毎日の散歩が必要な犬を飼うことにした場合、パパやママ、あるいは子供さんの体調が悪かったら、誰が散歩に連れていくのかなどが問題になります。
また、帰省したり、旅行したりする場合に、ペットも連れていくのか、誰かに預けたり、ペットホテルやペットシッターを利用するのかといったことも挙げられます。
・ケガや病気になった場合のリスク
小さなお子さんがいらっしゃるようであれば悪気なくペットを乱暴に扱って、怒らせて噛まれたりひっかかれたりしてしまうこともあるかもしれません。さらに、餌代など日常の費用のほかに、ペットの病気などで発生する費用も考えなければいけません。
・アレルギー
お子さんがペットの毛などにアレルギーが出る場合もあります。
医師からのアドバイス
メリット、デメリットを紹介しましたが、大人であっても子供であってもペットを飼うこと自体は本当に楽しく、気持ちが豊かになる体験です。
十分下調べや準備をしたうえで、新しい家族としてペット迎え入れてくださいね。
情報提供元: Doctors Me