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年間2万頭の子犬や子猫が流通過程で死亡している。ペットショップに辿り着く前に…

かわいらしい犬猫がTVに取り上げられ、街には猫カフェの看板が躍る。市場規模1兆5000億円とも謳われ、まさに世は空前のペットブームだ。だが、その陰では飼われるペットたちの悲惨な実態があった……。衝撃のリポート!

◆流通過程で1年間に2万頭が死に至るペットビジネスの闇

「そもそも一昔前のペットショップでは売れ残った犬や猫を普通に従業員が殺してました」と、衝撃の昔話を語るのは実際にペットショップの勤務経験を持つ、ペットビジネスライターの成田司氏だ。

「当時は売れないと判断された犬猫が裏庭でこっそり処分されたり、弱った犬猫をビニール袋に詰めて冷蔵庫で殺すこともありました」

さすがにここまで非人道的な行為は今日、行われていないが、いまだにペットをモノとしか思わないような業者は存在するという。

「いまだに数百頭もいるペットをわずか2人で管理したり、何頭も子犬をカゴに詰め込んで育てたりしている業者の話などは耳にします。後者のお店は最後に毛並みだけ整えて、売りに出しているとか。ただし、衛生管理が不徹底なため、ペットは飼育してもすぐに死んでしまうでしょう」

そして、そもそもペットショップに辿り着く前に年間2万頭の子犬や子猫が流通過程で死亡しているという事態も明らかになった。

「日本には昔から子犬や子猫をありがたがる風潮があり、本来、動物愛護法で禁止されている生後45日前の犬猫の取引が事実上黙認されているのです。ブリーダー業者によっては30~35日程度でセリに出すところもありました。結果として、健康的な問題を抱えた子犬や子猫が運搬時のストレスなどに耐え切れず死亡してしまうのです。また、幼いうちに親犬・猫と引き離されたことで社会性が身につかず孤立してしまうことも」(成田氏)

長年、殺処分などペット問題を取材してきたノンフィクション作家の片野ゆか氏も業界の“売らんかな主義”を厳しく批判する。

「ペットショップ開業登録の条件にはケージのサイズや衛生管理など施設に関する検査があります。その一方で、自治体主催の研修は動物取扱業責任者に対してだけしか行われていません。また本来、店員は客に対して、飼育に関する対面説明の義務がありますが、これを怠っても何のペナルティもない。これでは命を扱う仕事にもかかわらず、無理やりペットを売ろうと過剰なセールストークをする店員が増えても仕方ないでしょう」
本来、動物を守るはずのペットショップで多くの犬猫たちが危機に晒されているとは皮肉な話だ。

【成田 司氏】
ペットビジネスライター。動物福祉の発想に基づくティアハイム設立を目指す「Giraf Priject」を主宰。共著に『ペット市場の現状と展望 2013-2014』がある

【片野ゆか氏】

,66年東京都生まれ。ノンフィクション作家。’05年『愛犬王~平岩米吉伝』で第12回小学館ノンフィクション大賞受賞。『北里大学獣医学部 犬部!』(ポプラ社)など著書多数

 

情報提供元:週刊SPA!