また、ペットフード協会が実施した「平成24年度 全国犬・猫飼育実態調査」によれば、全国の犬や猫の推計飼育頭数は2128万2000頭(犬1153万4000頭、猫974万8000頭)。飼育頭数は2年連続でほぼよこばいだが、今後の飼育意向を聞くと犬が30.4%、猫が18.2%で、すでにペットを飼っている人の約1.8倍になっている。
●人間同様、ペット医療も高度化して家計の負担増に
このようにペットを飼う人は今後増えていく可能性が高い。だが、ペットは生き物。「かわいいから」などとファッション感覚で飼うのではなく、ペットの一生に対して責任を持ちたいものだ。例えば、犬や猫の場合の生涯飼育費は約150万円、そのうち20%以上の約30万円を医療費が占めるという。
ペットの医療費が高額化した背景には、ペット医療の高度化やペットの高齢化がある。2007年4月には保険業法が改正されて「ペット保険」が誕生。医療費負担が2~5割程度で済むとニーズが高まっている。
2009年からペット保険の取り扱いを始め、現在9社のプランを提供している「保険市場」の担当者に加入ポイントについて聞いた。
「ペット保険の毎月の保険料は、各社ごとにペットの種類や体重、保険の補償内容等によって異なり、およそ3000~8000円程度。保険利用の内訳としては、白内障や椎間板ヘルニア、がんなど、人間もかかる病気に対してよく利用されている。アニコム損害保険の『どうぶつ健保』や、アクサ損害保険の『ペット保険』などが人気だ。
飼い主も動物医療などについて正しい事前知識を持ち、保険と向き合うことが必要だろう。保険を正しく使うことで、大切な動物の健康を守ることもできるからだ。
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