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“本業”はトラック運転手 捨て猫や野良猫の命救う活動 動物愛護団体代表

安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」ならぬ“猫特需”を意味する「ネコノミクス」との新語も生まれるほどの昨今の猫ブーム。愛くるしい瞳、もふもふした体、ひょうひょうとした性格…。そんな猫を求める人でペットショップはにぎわい、書店には写真集などがずらりと並ぶ。

その裏側で、多くの捨て猫や野良猫の命が殺処分によって消えている。「人間の都合で、尊い命を奪わないでほしい」。ペット飼育のマナー啓発や譲渡をあっせんする動物愛護団体「ハッピーボイス」の代表を務める甲斐めぐみさん(44)は、警鐘を鳴らす。

ハッピーボイスは2011年2月設立。拠点は佐賀市金立町の甲斐さんの実家庭にある3棟のプレハブだ。総額350万円のローンを組んで建てた冷暖房完備の「猫ハウス」には新たな飼い主を待つ約100匹の猫が常時、暮らしている。夏は2万5千円、冬は3万5千円の光熱費のほか、えさ代や病院代など、毎月多額の費用が掛かる。寄付もあるが、ほとんどを自身で負担している。

“本業”は20年前から続けるトラック運転手。ハッピーボイスの活動のため4年前、深夜に働ける運送会社に転職した。夜8時から早朝まで動きっぱなしの激務。「動物病院は昼しか開いてないし…。給料も良いし一石二鳥です」と笑うが、稼ぎの8割も、私生活も猫にささげる日々だ。

「不幸な思いをさせてしまった償いなんです」

原点は苦い経験にある。小学3年の時、捨て犬を拾い、初めて世話をした。「かわいくてしょうがなかった」。それ以来、捨て猫や犬を見つけては家に連れて帰った。

当時は不妊や去勢の手術の知識もなく、繁殖力の強い猫は急激に増えた。1回の出産で生まれる子猫は4~6匹。1年間に3回妊娠することもある。家中に猫があふれ、知らないうちに死んだ猫が何匹もいた。

「不幸な思いをさせてしまった償いなんです」

捨て猫が増えるのは「飼い猫が子猫を産んだが育てられない」「野良猫に餌をあげたら子猫を産んでしまった」という理由がほとんどだという。「負の連鎖を断ち切るためには、手術が唯一の方法。正しい知識で、世話をしてほしい」と訴える。

だからこそ、野良猫に不妊・去勢手術をし、地域で飼う「地域猫」の取り組みに力を入れる。それは少しずつだが、実を結び始めた。県の統計では、2012年度は2090匹の猫が殺処分されたが、15年度は826匹に減少。「まだまだ道半ば。活動をやめる時は、殺処分される猫がいなくなった時です」

ハッピーボイスは26、27日、佐賀市内で飼い主がいない猫への不妊・去勢手術を格安で行う。

 

情報提供元:西日本新聞

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