車中で気をつけたいのが熱中症。「犬は汗をかきにくく体温調節が苦手。人間以上に暑さがしんどい」と日本獣医生命科学大の水越美奈准教授は話す。車内温度を十分下げてから乗せ、エアコンの冷気が届くか、日差しが当たり過ぎないか、移動中もこまめに確かめよう。犬をケージに入れるのが安全のためには良いが、熱がこもることも。水入りのペットボトルを凍らせてタオルをまき、置くといい。保冷剤はかじって液体をなめてしまうこともあり、要注意だ。
呼吸が荒く、よだれや目の充血があれば黄信号。びしょびしょにぬらしたバスタオルで体をくるみ、凍ったペットボトルを首やわきに当てて体を冷やしながら、すぐに病院へ向かおう。
海や川に入ったら皮膚病を防ぐため、真水で洗って乾かす。山や草むらに潜むマダニは夏は特に多く、予防薬を処方してもらうよう勧める。バーベキューでのタマネギにも要注意。個体差もあるが中毒の恐れがあり、「カレーなど成分が溶けた汁も与えないで」と話す。
水越さんも監修する「トヨタドッグサークル」(http://dog.toyota.jp/)は、トラブルの実例や予防策を紹介している。
情報提供元:朝日新聞
運営会社:合同会社ペコアス