体重1キロ程度のチワワと100キロもあるセントバーナードでは、代謝も体力も大きく違います。散歩は基本毎日ですが、一年中決まった時刻にすることが正しいとは限りません。
室内犬の多くは、アンダーコート(下毛)といわれる綿毛がほとんどなく、逆にシベリアンハスキーや日本犬などは大変豊富です。
下毛の少ない犬は、暑さに比較的強く、寒さは苦手です。逆に多い犬たちは暑さに弱く、寒さは平気です。もちろん、その中間の犬種も多く存在します。特徴を踏まえた散歩が肝心です。
夏場は、日中の暑い時間帯を避けるのはもちろん、犬をよく観察し、散歩に行きたがらなければ、かなり暑さを嫌がっていると判断するべきでしょう。この場合、体に負担を掛けないように努めてください。
体調によっては、散歩をさせない日があっても全く問題ありません。むしろ、積極的に休養させてあげましょう。
特に注意すべき点は、アスファルト路面からの輻射(ふくしゃ)熱です。小型犬は、路面から近い位置に胸や腹があります。体が受ける熱量は、二足歩行の人間とは比較になりません。夕方でも、アスファルトの熱は残っているので、油断は禁物です。
冬場は、下毛の豊富な犬たちにとって、最も運動量を確保できる時期です。逆に、少ない犬たちは寒さに震える季節です。外出時は、防寒対策をしっかり施してください。
雨天の散歩は、犬種にかかわらず水の好き嫌いが分かれます。足がぬれることを嫌う性格ならば、雨の中に連れ出すことはストレスになります。
以上の事を踏まえ、犬たちが快適に、楽しく散歩できるよう工夫してみてください。
情報提供元:東京新聞